コンセプト

 

[日常に寄添う非日常】

 

 

 

 

南大阪で農業を営む人達からすれば、

 

野菜や果物を作る事はごく日常のこと。

 

でも大阪市内で生活し働く人達にとっては、

 

南大阪で野菜を作っている事さえ非日常のこと。

 

そんな隣合わせな日常と非日常を繋ぐ『交錯点』で在りたいと、

 

私達は考えます。

 

 

 

では、どうしたら『交錯点』になり得るのでしょうか。

 

それが、ABITACOLOのテーマになりました。

 

 

 

まず、仕入れルートの確保。

 

これは"道の駅かなん"様を通して生産者の方々との繋がりを築いていく事となりました。

 

提供方法については、一般的な飲食店と同じく実店舗での販売をメインとし、

 

月に一度のペースで野菜の直売会を行う事としました。(現在休止中)

 

 

 

また、野菜以外でも河南町に工房を構える

 

"KINAOSHIMOKKOU"様の皿を中心とした工芸品の展示販売を行います。

 

 

こうして、これまで非日常にあったモノ達がお客様の日常になっていく。

 

これが私達ABITACOLOの考える日常に寄添う非日常です。

 

 

 

 

これまでもずっとそこにあった様な

 

これからもそこにあり続ける様な

 

少し特別ないつもの毎日

 

 

店名の由来

ABITACOLO
Bruno Munariの子供用組み立て式家具の名前で 
直訳すると操縦席となります。
 パーソナルスペースの様な、秘密基地の様な自分だけの自由な空間。
 
 
 
セスナなら、操縦桿や計器が装備されたパイロットの場所。 
ジェット機なら、もう少し広い空間の操縦室。 
自動車なら、どんな車種でも、人を乗せる空間。
宇宙船なら、宇宙飛行士が生活し飛行を制御する空間のこと。 
そう、アビタコロとは、本質的なサイズの居住可能空間のこと。 
喩えるなら、秘密の隠れ家、 その人の世界を形作るすべてのものが置かれた内的な場所。 
アビタコロ 
ミクロコスモスのコンテナ 
プラスチックスチールの胎盤 
瞑想の場所 
そして 
好きな音楽を聴いたり 
本を読んだり、勉強したり、 
人を呼んんだり 
眠ったり 
軽く、透けて
閉めることだってできる
みんなのなかの隠れた空間 
わたしひとりの秘密の空間 
その佇まいを見れば装飾なんていらない
ホコリの居場所なんてない 
最小で最大 
製造番号の限られた 
アビタコロは
住む人の個性にあわせて 
いつでも変身する                                 
                                                                                           
(ABITACOLO商品説明より引用)
 
 
 
6坪の小さな店内に、
たくさんの想いを詰め込みました。
 
 
子供の頃に持っていた大切なもの、
大人になって何処かに置いてきてしまった、
何にでもなれるようなあの感覚。
秘密基地の中で過ごした
どきどきわくわくする様なあの気持ち。
 
みんなそれぞれ何を感じ、
何を考えていたかは違うけれど、
記憶に残るあの風景。
  
 
私たちの秘密基地で
懐かしくも新しい食体験を通して
そのなにかを感じてもらえたら。
 
そんな想いからABITACOLOという店名にしました。
 

食材のこだわり

地産地消・サステナブル・地方創生・何となくよく耳にする様になり、

 

どこかファッションの様になっている言葉。

 

 

 

でも多分そうじゃなくって、

 

難しく考えないで、普通のことをやってみる。

 

 

 

うちの場合だと、

 

大阪市内でレストランをする。

 

地元の河南町には素晴らしい食材がたくさんある。

 

その食材を使う。

 

食べにきてくれた人が気づく。

 

大阪に河南町という町があって、

 

こんなに素晴らしい食材を育てているのかと。

 

本当に地産地消しかされていなかった食材が注目される。

 

ほんの少し消費の輪が広がる。

 

目の前のものを当たり前に感じていた地元の人たちが気づく。

 

この当たり前は価値のあるものだったと。

 

地元の人たちが動き出す。

 

そこに雇用が生まれる。

 

お金の流れが変わり、地方の活力となる。

 

今の時代にあった持続可能な社会に変わっていく。

 

 

 

うちみたいな立場の人間を関係人口と呼ぶらしい。

 

もう河南町を出てしまった余所者として、

 

外から関係し魅力を伝え、心の過疎化を防ぐ。

 

 

 

少しでもそんな事の助けになれればいいなと思い、

 

今日も河南町の食材で料理を考える。

 

 

河南料理について

河南町の風土、歴史から発想するここにしかない料理。

 

他にない、でも大阪っぽい。

 

 

それが 河南料理 です。

 

 

 

 

"ローマからシルクロードを渡り歴史を超えて"

 

河南料理の成り立ちを考えていた時にこんなフレーズが頭に浮かびました。

 

 

簡単に歴史を解説させて頂くと、

 

倭の国の飛鳥・藤原京時代、

 

奈良・飛鳥を遠つ飛鳥と呼び、

 

大阪・二上山西側一帯は近つ飛鳥と呼ばれていました。

 

そして、河南町には一須賀古墳群や近つ飛鳥博物館などがあり、

 

近つ飛鳥の地となります。

 

 

 

シルクロードは言わずと知れた文化やモノの交易路で、

 

ローマから始まり中国の長安や洛陽まで続いていたと言われています。

 

飛鳥時代、遣隋使や遣唐使を派遣して世界中の文化や物が飛鳥まで入ってきていたので、

 

シルクロードの終着点は飛鳥だったと考える事が出来ます。

 

 

 

当時、難波宮や難波津(現在の大阪市中央区高麗橋あたりとの説あり)に、

 

大陸からの物品などが入り日本最古の官道"竹内街道"を通って飛鳥まで運ばれたわけです。

 

 

 

当時でいう世界中の素晴らしい文化が入って来ていた飛鳥の地で、

 

地元の文化との融合があったと考えるのは自然なのではないかと思ったわけです。

 

 

 

始まりの地ローマから終着地の飛鳥へ、

 

イタリアの文化や歴史がたくさんの場所を経由して、

 

飛鳥で融合する。

 

これは偶然ではなく必然だったのではと思わずにはいられませんでした。

 

 

 

今は交易路も拡大し、本当の意味での世界中の食材が手に入る中で、

 

世界中の食材や文化と近つ飛鳥(河南町)の食材や文化を融合させれば、

 

今までにない、でも昔からそこにあった、

 

そんな料理が生まれるのかなと考えているわけです。

 

 

 

 

 

これまで無かった料理ジャンルの創作は簡単な事ではないと思います。

 

でも、これだけの歴史があり食材に恵まれているのに

 

地方料理がないのは勿体無いと思ってしまったんです。

 

 

 

もしかしたら、大きな枠で言うと飛鳥料理かもしれません。

 

飛鳥料理というジャンルの中に河南料理がある。

 

そんな考え方ができても面白いなと思っています。

 

 

 

まだまだ生まれたての河南料理。

 

これからどんどん新しい文化や技術と融合して

 

さらに進化していく。

 

 

ABITACOLOは河南料理と一緒にどんどん進化していきます。

 

 

 

お席のこだわり

当店は1階ABITACOLO(アビタコロ)と

2階 ABITACOLO  nikaiA(ニカイエ)に分かれております

 

2018年5月から ABITACOLOを営業しておりましたが、

2023年6月より ABITACOLO  nikaiAをスタートいたしました。

 

ABITACOLO

 

カウンター6席

 

挽きたての小麦で作った焼きたてパンや、

 

目の前で打つ生パスタ、

 

炭焼きのお肉や魚介などの食材の香りや温度を感じ、

 

出来上がるまでの時間も含めてお楽しみいただけます。

 

nikaiA

 

 

カウンター5席

テーブル2名掛け4卓

    4名掛け1卓

計 17席

 

 

貸切などの対応もさせていただけます。

 

お飲み物のこだわり

コース料理に合わせたワインペアリングをご注文いただく事が多いです。

 

 

お料理の内容が頻繁に変わるという当店のスタイル上、

 

基本的にボトルワインリストは設けておらず、

 

その季節のお料理や食材にマッチするものを、

 

グラスワインとしてご用意しております。

 

その中からご要望に沿うボトルワインをご提案させて頂くことも可能です。

 

長期熟成した方がいいワインなどはセラーにて安置し、

 

ワインリストに記載しております。

 

 

 

グラスワインは基本的にイタリアワインをご用意しております。

 

これはソムリエエクセレンスであるシェフが自身の料理(イタリア料理をベースとした考え方)に

 

合うワインはイタリアワインだとの考えから来ております。

 

 

 

ワインリストに記載のものはシャンパーニュやブルゴーニュなどフランスワインもご用意がございます。

 

 

 

nikaiA貸切などではフリードリンクの対応もさせていただいております。

 

貸切ご希望の際はお問い合わせください。

 

 

 

 

1階店舗の様子↓

フルスクリーンにして動かしていただくと店内の様子が分かりやすいと思います。

カウンター6席となります。