「移転について」とブログタイトルだけを入力してから10ヶ月ぐらい経ってました。
もはや何を書こうと思っていたのかも覚えていないので、
移転に至った経緯と移転後の報告という内容で書こうと思います。
大家さんからの電話
まずなぜ2階を借りることになったのかですが、
2022年後半だったと思うのですが、ビルの大家さんから電話がかかってきて「2階のシエルブルーが抜けるけど借りる?」と聞かれたので何故か即答で「借ります!」と答えてしまったのが始まりでした。
元々開業して5年目ぐらいに2店舗目出せたらいいなーと考えていたので、運命かも!なんて思って飛びついてしまったんですねー。
あとDIYで色々作ったりしてたのもあり、自信がついていたというか、過信してたというのか、居抜き店舗なら改装ぐらい自分でできると思ってしまったんですね。
あ、さらにコロナの影響で借入しやすくて、運転資金として物件取得費ぐらいはあったんで、まっいけるかー!ぐらいなバカな勢いもありました。あの頃お金を借りることに全く抵抗無くなって麻痺しててお金なくなったらまた借りよーとか思ってました。笑(本当に笑えない。)
それと、まだ1階店舗をオープンして5年も経ってなかったので、1階の開業資金の返済も残ってるし、高校の同級生でルーモデザインの吉仲くんと2ヶ月以上かけて作ったお店だったんでまだ手放すなんて全く頭に出てこなかったんです。
内装デザインもRe +designLabの永井さんにしてもらってスタイリッシュで格好良くて気に入ってましたし。
店作ったのが33歳の時なんですけど、大人になって久しぶりに本気で遊んだって感じですっごい楽しかったんです。
だから余計に思い入れがあって、2階の店を2店舗目として持とうと思いました。
改装の回想
2023年4月ごろ物件の引き渡しだったと思います。
正直2階のシエルブルーに行ったのは開業当初の2018年ごろにだけだったんで現状の確認は出来てなかったんです。
大家さんにも「1階の人が借りるって言ってないから黙っといて欲しい」と言われてましたし。
退去直前まで営業してたんで、ある程度すぐ営業できるぐらいの現状かなと思ってたんですけど、なかなか悲惨な状態で。
鍵もらってドア開けた瞬間絶望しましたね。笑
掃除、片付け、修理、リフォーム、、、色々なことを考えるとオープンは6月超えるかもって思いました。
とりあえず見た瞬間絶対一人で無理って思って吉仲くんと永井さんに連絡して相談して、何ができて何が出来ないかを見てもらって、永井さんには図面起こしてもらって、想像つきやすくしてもらって。
とりあえず掃除から始めました。ものが全部残っててとりあえず捨てまくりました。
吉仲くんが本当に優しすぎて、昼間現場の仕事してから手伝いに来てくれて必要な道具貸してくれたり一人でできない所やっててくれたり。本当に優しかった。あんなに優しくしてもらうと、自分も人に優しくしよと思うし、助けが必要になったら何があっても助けてあげたいと思えたし、とにかく大事にしたい関係だと思いました。
基本的に改装作業は予約がない日と定休日にやってました。
営業が終わったら後片付けを柳田さんにやってもらって、自分は2階で改装するみたいな感じで1ヶ月半ぐらいやって最後の1週間だけ改装期間ということでお店閉めて、仕上げをしました。
あの期間頭がこんがらがってて、焼き茄子のピューレがモルタルに見えてくるぐらいずっと改装してました。
結構DIY好きだったんですけど、次お店する時は絶対自分ではやらないと心に決めました。
改装箇所は全部なんでけど、一番大きな作業は垂れ壁の切断とカウンターの作り変えですかね。
元はカウンターの上に垂れ壁がありそこに間接照明や装飾品を置ける棚がついていて、ドア開けた時に圧迫感があったのと、天井がより低く感じたので切断しました。
カウンターも元はL型で通り抜け出来ない形で動線が悪かったのでLの部分を切断しました。
立ち上がりの目隠しがあったのでそれも取りました。(下写真2枚目)
カウンターの天板のサイズが奥行き50センチぐらいだったので、上から板を重ねて100センチぐらいのフラットなカウンターにしたいと思いました。
冷蔵庫や製氷機などをカウンターの下に隠してできるだけスッキリさせて空間を広く見せたかったんです。
この作業は電気の配線とか入ってて、素人には無理なんで吉仲くんがやってくれました!
カウンターの仕上げはモールテックス的な左官仕上げで、大工なのに左官も電気工事も塗装も何でも出来る。本当にすごい。
天井の埋め込みの照明をやめてダクトレールに変えるのもやってもらったし、
厨房のキッチンパネル貼ったり、床のフローリングシートを貼る時も手伝ってくれました。
殆ど手伝ってもらってるかも。笑
あ、塗装は自分でやりました。
余ってる塗料をくれて、そこに別の塗料を足して調色して壁と天井、ドア、サッシ、バルコニーとか諸々。
厨房の床のFRP防水の塗装もしました。
厨房機器の配置や排水パイプや給水のフレキ付け替えたり、水栓を浄水器つきに変えたり、点検口変えて、換気扇変えて、古くなってる既製品の付け替えとかもやれるようになりました。
あとは棚とかテーブル、収納スペースを作りました。
窓と網戸は何回か作ってるので慣れたもんです。笑
当初はランチ営業のみを想定していたので照明も明るくカフェみたいなイメージで内装を仕上げました。
エアコンは流石に外注で電気屋さんにやって貰いました。
あと排水が詰まってって水が流れなかったり逆流したりでやばい状態だったんでこれも専門業者さんにやって貰いました。
排水は業者さんも泣くぐらいの状態で3回ぐらい来てもらってやっと直った感じでしたね。
定期的に熱湯流してます。
移転を決めた瞬間
2階にあるって認識して貰いやすいようにニカイエという店名にして、ビジネスランチやパーティー用の店にしました。
nikai A でニカイエです。AはABITACOLOのAです。
一応無事に2023年6月に開業出来ました。
営業としてはビジネスランチを想定していて、コースが入れば一階で植松、2階は柳田に分かれて営業しました。
2階は17席あってビジネスランチの一人営業なので満足度を維持しながらオペレーションをどれだけ簡単にするかを考えました。
それでもやっぱり大変で2階と1階を往復したりで体力的にしんどいなと思いながら、1年ちょっと営業した2024年8月ごろ。
年末年始の予定を考えた時に、12月は団体利用やクリスマス営業、お節などを席数の多い2階でするとなると1ヶ月の殆どを2階だけで営業する事になるなと思ったんです。
その瞬間に「1階やめよ」って思いました。笑
朝出勤してランチの仕込みしながら、ぼんやり考え事してる時だったんですけど、思いついた瞬間に吉仲くんと永井さんに連絡して1階手放すことを謝って、知り合いで居抜き物件探してないか確認したり始めました。
前日までは何も話てなかったのに、柳田さんが出勤してくる11時半ごろには既に退去に向けて動き出していて、ちょっと驚かれました。
懲りずに改装
また懲りずに。と思われても仕方ないのですが、1階の荷物を2階に収めるとなるとかなり収納スペースが不足していると気づきました。
そこで棚をいくつか作ったのと店内の雰囲気を山の中の様にしたいと思い、丸太を立てたり、天井の植物を本物の木にしたりと色々変更しました。
今回は棚の制作メインに照明の配置や光量を変えたり、ドアや扉の色を変更しましたが、一番の変更点はボックス席が出来たことですかね。4名の対面型のテーブルをやめて3名座れるL型ソファーと檜の無垢一枚板テーブルを作りました。
ソファーは既製品です。
檜のテーブルは理想通りの一枚板と出会ったので綺麗に磨いて天板にしました。
店内の色味と合わなかったので、勿体無いかなと思いましたが木目は残して濃いめの茶色に塗りました。
あ、あと入口横にあった窓も埋めて壁にしました。
換気扇をつけると店内がスパイシーになるんで。笑
同じく入口横にタイルを貼り付けている意匠があったんですが、どうしても気に入らなくてモルタルを上から塗りました。
下地のタイルがランダムに貼り付けてあって正直平らには出来なかったんですが、最初よりいい感じになったと思います。
2025年11月以降
1階の店舗の引渡しを無事に終え11月から2階だけになりました。
1階に入られたBeloの鈴木さんも本当に良い方で最高なお店です。
オープンしてすぐは週4で通ってましたが、流石に迷惑かなと今は自粛中です。笑
2月「肉割烹よし田」さんのLIFE夢のかたちに友情出演させて頂き、
その時のディレクターさんが気に入ってくださり6月にアビタコロもLIFEに出演させて頂きました。
とても沢山の反響があり普段の営業の一端を見ていただけたので嬉しいです。
LIFE夢のかたちの件は別のブログ記事に書きたいと思っています。
1階、2階と色々ややこしかったのですが今は1店舗になりすごく仕事もしやすく、お客様にも過ごして頂きやすくなったのではないかと思っています。
2階を借りて2年半ぐらいなのですがオーブンが壊れたり、ガス台が壊れたり、居抜きってこんな感じかーという感じですがしばらくお世話しながら付き合っていこうかなと思ってます。
3件目作ることがあったら路面で15〜20坪ぐらいの店を北浜でやりたいです!
もちろん完全に業者さんにお願いして作って貰いたいです。
DIYはもう極力したくないです。。。
移転についてとタイトル書きながらDIYの話しか書いてなかった気がしますが、
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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